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• 　ダメージのチェック
  
  各部位について、以下の箇所のチェックをします。
  なお、交換部品については、有無を言わないで交換する方向での修理を推奨いたしますので、チェック項目はありません。
  
  　
  
  　
  
  
  
  
  
  
  
• 　ケース
  
  

  部位	チェック、（許容範囲）	範囲外の対応
  インプット・ベアリング・クラッチ側のベアリング装着部の内周	キズ、当たり、（不明）	ケース交換
  カバー側との合わせ面	キズ、（1mm）（＊）	オイルストーンで修正
  消耗品（必ず交換）
  オイル・バッフル・トレイ	取り付けネジ	交換
  オイルシール		交換

  　

  ＊	カバー側の合わせ面のキズと合わせての修正可能範囲。 （新品を使用する場合、シムの調整範囲が、1.00mm~1.75mmとして）

  
  

• 　カバー
  
  

  部位	チェック、（許容範囲）	範囲外の対応
  ベアリング装着部の深さ　＊＊＊	外周５箇所での深さ、 （+/-0.05mm）	カバー交換
  ベアリング装着部の内周	キズ、当たり、（不明）	カバー交換
  ケース側との合わせ面	キズ、（1mm）＊＊	オイルストーンで修正
  消耗品（必ず交換）
  オイルシール		交換
  ガスケット		交換
  取り付けネジのワッシャー	ウェーブ・ワッシャー	交換

  　

  ＊＊	ケース側の合わせ面のキズと合わせての修正可能範囲。　 （新品を使用する場合、シムの調整範囲が、1.00mm~1.75mmとして）
  ＊＊＊	パラレバーで、アウトプット・シャフトのクラッチ側ベアリングが多発する様です。カバー側のアウトプット・ フランジのリップがクラックしていたギアＢＯＸでは、アウトプット・シャフトの深さは、外周の５箇所で、0.5mmの差異がありました。　この様な場合には、カバーの交換となります。

  
  

• 　インプット・シャフト
  
  

  部位	チェック、（許容範囲）	範囲外の対応
  インプット・ベアリング・インナー　＊＊＊	キズ、（不明）	シャフトの交換
  ギア	キズ、当たり、（不明）	ギアの交換
  ダンピング・スプリング	キズ、へたり	交換
  消耗品（必ず交換）
  カバー側ベアリング		交換
  	バッフルプレート　＊＊	交換

  
  
  　

  　

  ＊＊	カバー側のベアリングの内側についているプレートです。　ベアリング取り外し時にプレートにダメージがあるので、必ず、交換します。
  ＊＊＊	インナー側に溝がついている場合には、交換を推奨します

  
  

• 　ミドル・シャフト
  
  

  部位	チェック、（許容範囲）	範囲外の対応
  ギアの歯面	キズ、（不明）	Assy交換
  消耗品（必ず交換）
  クラッチ側ベアリング		交換
  カバー側ベアリング		交換

  
  

• 　アウトプット・シャフト
  
  

  部位	チェック、（許容範囲）	範囲外の対応
  ギアの歯面	キズ、（不明）	ギアの交換
  ５速ギアの両側のワッシャー	キズ、当たり、（不明）	ワッシャーの交換  ＊＊
  ５速ギアのオイル・ブッシュ内周、外周	キズ、へたり	オイル・ブッシュの交換
  シフト・フォークの当たり面	キズ、へたり	ギアの交換
  消耗品（必ず交換）
  クラッチ側ベアリング		交換
  カバー側ベアリング		交換

  注意　：　前後のワッシャーは部品番号が違います。　厚さ、内径が違います。　
  
  
  

• 　シフター
  
  

  部位	チェック、（許容範囲）	範囲外の対応
  シフト・レバーBの内側	キズ、（不明）	シフターBの交換
  シフトカムBのガタ	ガタ、（3°？？）＊＊	カムBの交換
  レバーのシャフト	錆び	レバーの交換
  各シャフト、カムの軸	錆び、キズ	シャフト、カムの交換
  消耗品（必ず交換）
  バネ	３つ	交換
  Ｅリング	プレートの裏側（２つ）	交換
  スナップリング	５つ	交換
  ローラー	できればベアリングに	交換
  取り付けネジのワッシャー	ウェーブ・ワッシャー	交換

  　

  ＊＊	３速、４速に入らない、３速、４速に入り図らい、抜ける場合には、必ず、交換。

  　

• 　シフト・フォーク
  
  　

  部位	チェック、（許容範囲）	範囲外の対応
  シフト・フォークの爪の内側	磨耗（不明）	シフト・フォークの交換
  シフト・フォークの爪の両側	磨耗（不明）	シフト・フォークの交換
  軸への接触部	錆び、傷、変色	シフト・フォークの交換
  全体	錆び、キズ	シフト・フォークの交換
  オイル穴	詰り	清掃

  　
  左側のフォーク内側が磨耗
  
  
  　
  正常　　　　　　　　　　　　　　　　磨耗
  
  
  
  オイル穴
  
  　

• 　バッフルプレート
  
  厚みをマイクロメータで測定、円周上の外側で５箇所
  　

  部位	チェック、（許容範囲）	範囲外の対応
  アウトプット・シャフト、ケース側	キズ、平面度、厚み　　＊	交換
  ミドルシャフト、ケース側	キズ、平面度、厚み　　＊＊	交換

  　

  ＊	厚み：1.05mm　0.05mm以上の誤差は交換
  ＊＊	厚み：0.50mm　0.05mm以上の誤差は交換
  	ガラス面において、平面度をチェック、歪んでいる場合には交換

  ミドル軸、アウトプット軸は、ケース側の３つの軸は、ケース側のベアリング受け面にバッフルプレートをセットして、取り付けます。バッフル・プレートが歪んでおり、平面度が低下している場合には、カバー側のベアリング高さが円周上の場所で異なってしまうか、軸が浮いてしまい、規定の高さにならない場合があります。
  
  　　
  バッフル・プレート装着前　　　　　　　　　　バッフル・プレート装着
  
  　　
  アウトプット軸の高さ位置　　　　　　　　　ガスケット・ペーペーパーの高さ位置

  
  

• 　ギアの歯面の不具合の例
  
  
  ダメージの例、　五速ギアの内側にキズがあります。
  
  
  補足：ギアBOX（A)では、５速ギアのオイル・ブッシュ、両側のワッシャー、カバーがダメージを受けていました。
   
  　　オイル・ブッシュ：外周の当たり面の不整
  　　平ワッシャー　：溝
  　　カバー　　　　：フランジの割れ、ベアリングの受け側面の不整（深さが変わっています）

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