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- 1975年の/5シリーズの発表から、1996年の生産終了までの、各モデルの概要
各々の時代背景もチョットだけ記載しています。
モデル別の概要 生産台数は概略の台数です。
- 〜1980年まで
- 旧モデル 生産台数:16,000台 / 1955~1969 (R50/R50S/R69S)
モデル/シリ−ズ |
生産年 |
概要 |
R69S |
1960~1969 |
42hp
アールズフォーク
6V電装
カムギアトレイン
カムはクランク軸の上側
リヤメインベアリングジャーナル(それまではジャーナル無し)
2V-OHVでも継続して使用している部品あり |
- /5
シリーズ発売前後の状況 英車の衰退と日本車の台頭
1969年のHONDA/CB750Fourの発売の後、1970年にR75/5、R60/5、R50/5が発売されました。
5シリ−ズはフロントはドラム・ブレーキ、GearBoxは4速
Year |
日本 |
ヨーロッパ |
ハーレー
(Sportster系) |
BMW |
~1965 |
SUZUKI T250 Kawasaki W1SA |
Triumph TR6 (650cc)
BAS Rocketster (650cc) |
'57 XL Sportsster(883cc) |
R50S
R69S |
1965 |
HONDA CB450 |
Triumph Daytona T100T(500cc) |
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1966 |
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ショベル・ヘッド発売 |
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1967 |
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Triumph Tiger (500cc) |
セル装備 |
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1968 |
Kawasaki 500SS SUZUKI T500 |
Norton Commando 750 |
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1969 |
HONDA CB750Four |
Triupmh Trident
(3気筒 750cc) |
ハーレーが
AMF傘下になる |
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1970 |
. |
. |
. |
R75/5 |
1971 |
HONDA CB500F |
DUCATI 750GT |
XLH1000cc |
. |
1972 |
HONDA CB350F Kawasaki 750SS
SUZUKI GT500 |
Triumph Bonneville T120V
(Disc Brake) |
ディスク・ブレーキ搭載 |
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1973 |
Kawasaki Z1 |
Ducati 750SS |
. |
R90S |
1974 |
. |
Norton Commando 850 |
左チェンジ |
. |
1960年代は戦勝国である英車の黄金期です。 2気筒・空冷・バーチカル・ツイン、フェザーヘッドフレームの時代ともいえます。
1970年代はHONDA
CB750F(K0)が1968年に発表され、1969年から販売が開始された事に象徴される様に、日本車(空冷並列4気筒、ディスクブレーキ)が販売を大きく伸ばし始めた時期であり、BMWの販売が大幅に減少した時期
でもあります。
GPシーンでは、HONDA撤退後、YAMAHA/TZが席巻していた時期です。 SUZUKI/RGシリーズは、もっと後にバリー・シーンと共に登場します。
デイトナでBMW-R90Sレーサー(Daytona Orange R90S for Super Bike
Racer)が、Z1レーサー、CB750Fourレーサなどと一緒に活躍したのが、1976年頃であり、、R100RSが販売されたのも1976年です。
- 1980年代前半、各種の改良と販売不振
1981年に大幅な改良が実施されます (1)
ニカジル・メッキ・アルミシリンダー (2)
電子式点火システム (3) リヤ・ディスク・ブレーキ(1000cc) (4)
キャストホイール (5) 軽量クラッチ (6)
軽量フライホイール (7) 280Wオルタネーター
1978年にUSA/カリフォルニア州で排ガス規制法(マスキー法)が施工され、1980年以降のUSAモデル
では 8.2:1 の低圧縮比となっています。 しかしながら、USAでは販売不振となり、 値引き、スペシャル・エディションの投入がされますが、R100GSが発売されるまでは低迷が続いています。 これは、$5,500-
~ $7,000- と、当時の日本車(1000cc)の1.5倍~2倍の販売価格であったことが大きく影響しています。 この価格差は、ヨーロッパでも同じであり、R100RSは、日本車の2倍以上の価格でした。
Model |
生産期間 |
生産台数 |
USAの販売価格 |
/5-Series |
1970~1973 |
69,000- |
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/6-Series |
1973~1976 |
49,000- |
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/7-Series, R100T, R100S |
1976~1978 |
57,500- |
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R90S |
1973~1976 |
17,500- |
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R100RS |
1976~1984 |
35,500- |
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R100RT, R80RT |
1979~1984 |
25,000- |
$7,000- R100RT '79 |
R100CS, R100 |
1981~1984 |
14,000- |
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R45, R65,R65LS |
1978~1985 |
63,500- |
$3,500-/R65 '79 $3,500-
(1,000cc日本車と同額) |
モデル/シリ−ズ |
生産年 |
概要 |
R75/5,
R60/5, R50/5 |
1970~1973 |
フロント・ドラム、4速、50hp/R75、R60,R50は直引きキャブ、R75はCV/ビング
R75には、ガソリンタンク/17.5L、ショートスイングアームのUSAモデルあり |
R90S |
1973~1976 |
デロルド・キャブ、ビキニカウル、5速、67hp
ダブル・ディスク |
R90/6,
R75/6, R60/6 |
1973~1976 |
フロント・シングル・ATEディスク・キャリパー、5速、
スリット・ディスク・ローター(後期) |
R100RS |
1976~1984 |
フルカウル、5速、キャスト・ホイール(後期)、ブレンボ(後期)、70hp 最初期型は、スポーク・ホイール、ATEブレーキ、リヤ・ドラムブレーキ、セミダブル・シート |
R100S |
1976~1980 |
R90Sの代替、BINGキャブ、リヤ・ディスク、初期型は65hp、
のちに70hp |
R100/7,
R75/7, R60/7 |
1976~1978 |
フロント・シングルディスク、リヤドラム、
スポーク・ホイール |
R75/7 |
1976~1977 |
R80/7に移行 |
R80/7 |
1977~1980 |
R75/7からの移行、55hpだが、1979年以降のUSA版は 圧縮比/8.5:1、50hpモデルあり (マスキー法対策か?) |
R100T |
1978~1980 |
R100RSのカウルレス、フォークブーツ付き、日本には極少 |
R65, R45 |
1978~1985 |
ストローク:61.5mm、ドイツの保険対策、ブレンボ・キャリパー |
R65LS |
1982~1985 |
ハンスムート・デザイン、ホイール/サス/シートはK100と同じ |
R100RT |
1979~1984 |
フルカウル(RT)、ネイキッド(T)、リヤディスク USAモデルの圧縮比は8:5:1 |
大幅な設計変更 クランクルーム設計変更、点火系変更
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R100CS, R100 |
1981~1984 |
ビキニカウル、キャスト・ホイール、ブレンボ・キャリパー |
R80RT |
1982~1984 |
時計、電圧計なし
無塗装のタッペト・カバー |
R100TIC, R80TIC |
1983~1984? |
警察などの公用車バージョン
(RTベース、フロントカウルにパトランプあり) 1984年以降も生産実績あり |
社外・コンストラクラーによるモデル |
MAGNI MB1 |
1981~???? |
マーニー製、ハーフカウル |
MAGNI MB2 |
1984~???? |
マーニー製、フルカウル、パラレルリンク・リヤサス? |
Krauser MKM1000 |
1981~???? |
クラウザー製、ピンク色のバードゲージ・フレーム、レーシング・カウル |
Krauser MKM1000 4v |
1983~???? |
クラウザー製 4バルブヘッド組み込みモデル |
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MAGINI、Krauser 以外のコンストラクター(Wudo, Fallert,
HPN, TAG などなど)からも、多種のコンプリート車両が販売されています。 Fallert Motor GmBHからは、ベベルシャフト・OHV、ストレート・ポート構成の車両も販売されていました。 また、車体/ホイール/ブレーキのモデファイKitは、HPN, PVM,
Wunderrich, WP, 等から販売されていました。 Butler and Smith(USAの東海岸サイド輸入総代理店?)によっても、各種のバリエーション・モデルがBMWに発注され、USAで販売されています。
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