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- シリ−ズ別、年度別、変更点
1984念以降:R80/R100・モノサス、R100GS/R100R・パラレバー
- R800 試作車
R80G/Sの前に、R65/R45(ストローク:61.5mm)エンジンをボアアウトして、800cc、2本サスのファイナル・ドライブ、モノサス、軽量フレームの試作車があったそうです。 R800と呼ばれていたそうな。
この案が採用されていたら、R80をボアアウトしてのR100RS・モノサスというモデルは存在しなかったことになります。
結局、R100RS・2本サス時代のR80・USA向け低圧縮比モデルのエンジンをR65フレームに搭載したので、ストローク:70.6mm。
(R65LS/R65/R45以外の全てのモデルは、2本サス、モノサスを問わず、ストローク:70.6mm)
- 1981-1982 R80G/S
エンジン:R80/7(低圧縮比/8.5:1 USA向け)、フレーム:R65 をベースに開発されました。
GS80/ISDTレーサー、R80G/Sの設計は、HPNと言われています。 HP2(4-V OHV)もHPN製です。
大分類 |
小分類 |
変更箇所 |
変更内容 |
エンジン |
ベース |
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R80/7 低圧縮比エンジ |
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クランクケース |
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強化 |
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カム |
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256° |
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シリンダー |
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ニカジル・メッキ |
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オイルパン |
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小さなオイルパン バッフル・プレートあり 2.25L |
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オイルポンプ |
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1320L |
キャブ |
V64 32φBING |
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フロートボールが40φBING同じにになる |
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SAS emission |
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点火系 |
電子式 |
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Bosch TSZH |
電気系 |
セル |
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0.7kw |
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レギュレーター |
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Wehrle E 1051 B/14V |
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バッテリー |
. |
16A |
- 1983-1984 R80G/S, R80ST, R80G/S-PD(Pari-Dakar)
1984 Baja1000 レースにファクトリーが参加。 class30(ライダーが30歳以上) で優勝
大分類 |
小分類 |
変更箇所 |
変更内容 |
エンジン |
オイルパン |
R80ST |
深いオイルパン |
タンク |
. |
R80G/S-PD |
32L |
. |
バッテリー |
R80G/S-PD |
20A |
- 1985-1987 R80G/S, R80G/S-PD, R65GS(1988-1992 Germany only)
大分類 |
小分類 |
変更箇所 |
変更内容 |
エンジン |
ロッカーアーム |
. |
設計変更 |
. |
ロッカー
ベアリング |
. |
35x50x20mm --> 25x47x15mm
K-Seriesと共通 |
. |
プラスチック・シム |
騒音対策 |
追加 0.03mm-0.07mm clearance |
. |
リリーフバルブ |
スプリング |
11mm --> 14mm Blind Plug 14mm |
. |
シリンダー |
.防振・騒音対策 |
12個のシリコンゴムをシリンダー・フィンに追加 |
キャブ |
設計変更 |
. |
64/32/357, 64/32/358
ダイアフラムスプリング変更 |
. |
バッテリー |
. |
20A |
- 1985-1995 R80, R80RT, R65
エンジン:R80/7(低圧縮比)、フレーム:R65 をベースに開発されたR80G/S。
このR80G/Sをベースに開発されたシリーズです。
2本サス時代の1980年/R100RSで、エンジン・スタッド・ボルトの間隔が広げられています。
ニカジルメッキになったことにより、スタッドの間隔の問題は従来の寸法(R80/7)で問題が無いのかどうかは不明です。
フレームはR65ベースなので、R100RSのプロポーションについては、若干、前後方向に寸詰まりに感じられます。
2本サスのR100RSのプロポーションが綺麗だとの意見もこのあたりから来ているのだと思います。
大分類 |
小分類 |
変更箇所 |
変更内容 |
エンジン |
Type |
A20 |
R80STと共通 騒音対策を強化 |
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ロッカーアーム |
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設計変更 |
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ロッカーベアリング |
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35x50x20mm --> 25x47x15mm K-Seriesと共通 |
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プラスチック・シム |
騒音対策 |
追加 0.03mm-0.07mm clearance |
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カム |
~1988 |
256° |
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1989~1995 |
308° |
. |
バルブ |
. |
42mmΦ/inlet 38mmΦ/exhaust |
. |
バルブシート角 |
45°/45° |
45°/inlet 30°/exhaust |
. |
リリーフバルブ |
スプリング |
11mm --> 14mm Blind Plug 14mm |
. |
シリンダー |
.防振・騒音対策 |
12個のシリコンゴムをシリンダー・フィンに追加 |
. |
オイルポンプ |
. |
1320L/Hour at 6,000rpm |
電気系 |
280w |
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バッテリー |
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20A |
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リレー等の機器 |
搭載位置 |
タンク右下・後ろ |
点火系 |
電子式 |
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Bosch TSZH |
キャブ |
設計変更 |
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V64/32/353, 64/32/354
フロートボールが40φと同じに |
gearbox |
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サイレンサー |
コレクターBOX |
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新設 |
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フレーム |
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R80ST |
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アングル |
1985~1987 |
28.85deg 116mm |
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. |
1987~ |
27.8deg 120mm |
フロントサス |
. |
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K75と同じ 38.5mmΦ |
ホイール |
. |
. |
K75と同じ アクスル:25mm |
ブレーキ |
Brembo |
ダブルディスク |
36mmΦ/caliper 14mm/master |
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1986~1987 |
シングル・ディスク |
. |
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1991~ |
セミフローティング、穴あき |
ファイナル |
. |
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K100と同じファイナル・ケース |
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ヘリカルギア |
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15°--> 17.5° |
タンク |
. |
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22L |
- 1987-1995 R100RS, R100RT, R100
大分類 |
小分類 |
変更箇所 |
変更内容 |
エンジン |
Type |
A20 |
R80 と共通 R80との変更点のみ記載 |
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バルブ |
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42mmΦ/inlet 40mmΦ/exhaust |
電気系 |
バッテリー |
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30A |
- 1992-1996 R100R-RoadSter, R80R-RoadSter, R100R-Classic,
R100R-Mystic
パラレバー・モデルは、1990年代には、R100RS/モノサスより、多くの台数が販売されていますが、残存台数は少ない様です。R80R-RoadSter,
R80R Mysticは日本未発売です。
日本ではR100R系の人気は無いです。R100GS、R100RS/モノサスの方が人気があります。リヤがハラレバーであることもあり、コーナー途中での自由度(更に倒しこんで行くとか、ブレーキとかけるとか)が高く、バンク角も深く、公道では、タペット・カバーが接地することはほとんどありません。
R100GSをオンロードだけで乗るなら、何故にR100Rを購入しないのだろうと? と不思議に思います。オフロードでも、日本の林道、ガレ場に行くなら、200cc/250ccクラスの2st/4stのオフロード・モデルがベストとでは? (高速道路はトラックの後ろで単なる移動となりますけどね) とも思います。
R100R-Mysticでは、タペット・カバーはクラシック・タイプが標準です。 交換するならmotobins/Siebenrock等の社外品の方が肉厚です。1992年の発売開始年には、すでに、R1100RSが販売されてい
ましたが、R100Rは全世界で、約8,000台(販売台数の23%)を販売しています。
R100R-Roadsterの外装は、サイドカバーはこのモデルのオリジナルですが、計器パネル、タンク、シート、テールカウルはR100GSと共通、フロントフェンダー、フロント・ブレーキ・キャリパー、左右のハンドル・SWはK75/K1100と
共通、ウィンカー、テール・ランプ、ブレーキ・ローター(モノサスの最終型では、このセミフローティング・ローターが使用されていた)はR100/R80・モノサスとの共通部品です。 電装では、ウィンカー・リレー、イグニッション・リレー、ホーン・リレーはK100/K75と共通
(ウィンカー・リレー、ホーン・リレー、イグニッション・リレーはモノサスとは異なります) スターター・リレー、発電系統(ステーター/ローター、レギュレーター、ダイオードボード)、
並びに、点火系(トリガ・ユニット、イグニッション制御ユニット、イグニッション・コイル)は、R100/R80・モノサス、R100GSと共通です。 GearboxのシフトレバーはR100/R80とは異なります(
角度が異なります。R100GSとは共通です)。 中古GearBoxを使用する場合には注意する必要があります。
R100R-Mystic、R100R-RoadSter 、Classicのツーリングバッグのマウント
はKシーリズと同じ「Zフレーム」です。(R100GSは2本サス時代からの四角いツーリングバッグ) 外装の色は、紫(タンク:紫、サイドカバー:紫、シート:灰色と黒のツートン・カラー)と、水色(タンク:Boxerの大きロゴ、サイドカバー:水色、シート:灰色と水色のツートン・カラー)、Classicは黒(タン:黒に子持ちライン、サイドカバー:黒、シート:黒)です。フロント・ディスクはシングル、あるいは、ダブル・ディスク(詳細は不明です)。
R100R-MysticとR100R-Roadsterは、計器パネル、サブフレーム(Mysticのシートレールは低い)、シート、テール・カウルが異なります。
R100R
Mysticは、サブフレーム(R100R-RoadSter/R100GSに比べて低い、工具入れは装着できない。タンデスシート下にソフト・工具ケースを収納)、シート、サイドカバー、テールカウル、タンク(シートの固定方法が異なる。Mysticはシート・ベースの角をタンク下のパイプに差し込むだけ)を変更したモデルです。日本の動研が作成し、BMWが正式採用したスタイリングです。動研はRoadSter用に3種類の外装カスタムを発表していました。Mysticは、Version-2相当のスタイリングです。(株)動研のwebサイトで
ショッピングのRoadSterのページの最下部にVersion-2が表示されています。
なお、Version-3:シート面が下げられたサブフレーム、シート、テーカウル、ツーリング・バッグ用Zフレーム取り付けアタッチメント(リヤ側の取り付け位置がR100R-RoadSterに比べて下がった位置になる)がキットとして、R100R-RoadSter用に販売(約15万円)されていました。
Mysticは、外装色(タンク、サイドカウル、テールカウル、フロントフェンダー)は
マラケシュ・レッドだけです。フロント・ディスクは初期はセミフローティング・シングル・ディスク、途中からセミフローティング・ダブル・ディスク
R100R
Mysticの計器パネルはこのモデル・オリジナルであり、インジケーター・ランプ(12V3W・T7.5・ウェッジ球)の交換は非常に簡単です。 下記の写真では、コンチネンタル・タイプのハンドルが装着されていますが、R100R-RoadSter程度の立ち上がりの
大きいハンドルが装着されているものもあります。コンチハンの場合には、ステップが前過ぎると感じるかも知れません。
R100R Mystic
R100R RoadSter
R100R RoadSter
R100R Classic
大分類 |
小分類 |
変更箇所 |
変更内容 |
エンジン |
Type |
A10 |
R100GSと共通 |
. |
エキゾースト |
. |
38mm |
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オイルクーラー |
. |
7段 |
ブレーキ |
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1994~1996 |
ダブルディスク |
タンク |
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1993年式 |
大きなロゴ(BOXER)が入る |
サイドカバー |
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1993年式 |
大きなロゴ(BOXER)が入る |
Kシリーズとの共通部品について
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ヘッドライト |
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. |
K75と共通 |
フロントフェンダー |
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. |
K100RS 4V と共通 |
フロントサス |
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SHOWA |
リヤサス |
. |
. |
SHOWA |
ブレーキ |
ブレーキ・ローター |
インナーロ−ター |
K100RS 4V と共通
ローター径:Φ286mm 厚み:5mm |
ハンドル |
スイッチ |
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K100RS 4V と共通 |
フレーム |
フットレスト |
ゴム |
K100RS 4V と共通 ロゴ(BMW)あり |
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ハンドルバー |
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R80STと同寸法 ウェイトは、K100RS 4V |
サイレンサー |
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K100RS 4V と共通
(チャンバー部との接続部分は形状が異なる) |
リレー類 |
ウィンカー |
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K100と共通、R100/R80モノサスとは異なる |
リレー類 |
IGNITION |
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K100と共通、R100/R80モノサスとは異なる |
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