| |
- レクテファイヤー(整流器)
励磁式とマグネット式では整流器の構造が異なります。
- 励磁式オルタネータのレクテフィヤ
励磁式では、ローターの磁界(励磁電流)をレギュレーターで制御しているので、オルタネータからのAC出力が制御された状態となりますから、整流器は整流するだけです。単相、3相の2種類があります。 3相の場合には、一般的には全波整流ですから、6個のダイオードが必要です。 通常はダイオードアレイを使っています。 また、3相スター結線の中性点からの出力を整流器に加える(出力が増える)場合には8個のダイオードが必要です。
- 励磁式のレクテファイヤの損失(熱損失)
整流器はセレン、ダイオード、ダイオードの高効率化などにより、発熱量が減っています。通常のダイオードの場合には、ON抵抗が0.2Ω〜0.3Ωであり、レクテフィヤーの損失は30W程度になります。ショットキーダイオードなどON抵抗の低いダイオードを使えば、損失が小さくなりまが、価格、逆耐圧などの仕様との兼ね合いがあるので使用されません
- 励磁式のレギュレータ
バッテリー端子電圧をモニターして、励磁電流をモニターし、例えば、14.5Vになったら、励磁電流をOFF、14,0Vまで下がったら、励磁電流をONにしています。 IC制御もON/OFF制御です
- レギュレータ部でのスパイク電圧
励磁電流OFF時にコイルのL成分で逆起電力が発生して、スパイク状の電圧が発生します。振幅:-20V〜+50V パルス幅:数μSec以下
減少させる為には、4輪のオルタネータの様に一体化し、IC制御により、ON・OFF動作では無く、緩やかにOFFする、ON・OFF制御を10mSecより長い周期にするなどの処理が必要です。
- 励磁電流
起動時の電流はローターの巻線抵抗で決まります。 200mA程度です。 100%励磁電流は3A程度です。
|