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- 励磁式オルタネータ(交流同期式発電機)+機械接点式(チリル式)レギュレータ
/3、/5に搭載されているオルタネータです。ローターは電磁石で、スリップリング+ブラシでDC電流を供給して、励磁します。 AC出力はダイオードで整流されます。 AC出力は励磁電流で制御されますが、13.5V〜14.5Vの範囲で機械的なリレーでON/OFF制御しています。チリル式レギュレターと呼ばれています。 2輪では、YAMAHA
XS1(XS650)など
2輪・クランク搭載・励磁式オルタネータでは、クラク直結であり、オルタネータの回転数=エンジン回転数です。
原理的にスパイク電圧(振幅:-20V〜+50V パルス幅:数μSec以下)が発生します
- 励磁式オルタネータ(交流同期式発電機)+半導体式レギュレータ
機械的リレーの動作をトランジスタなどの半導体に置き換えたものです。制御はON/OFF制御です。
原理的にスパイク電圧(振幅:-20V〜+50V パルス幅:数μSec以下)が発生します
- 一体型・励磁式オルタネータ
+ICレギュレータ 励磁電流のON・OFFによるスパイクの減少
レギュレータ・レクテファイヤが別体から、一体化されます。 これには省スペースと言った目的もありますが、フィールド・コイル(ローター)への励磁電流・OFF時のスパイク電圧の減少という大きな目的があります
フィールド・コイル(ローター)への電流をOFFにすると、コイルのL成分で逆起電力が発生して、スパイク状の電圧が発生します。振幅:-20V〜+50V パルス幅:数μSec以下
こにスパイク電圧を減少させるには、ステーター・ローターの近くにレギュレータを配置する必要があります。
主に4輪に採用さている構造で、オルタネータ、レクテファイヤ(整流器)、レギュレターが一体となているものです。整流器の世代が新しく、発熱が少ない、レギュレター部がIC制御で応答性が良いなどの利点がありますが、一体化されている為、設置スペースが必要です。 最近の4輪のほとんど 2輪では、BMW R1100/1200 Kシリーズ(縦)、GUZZI 4-valve、HONDA CB750F(DOHC) など
4輪の一体型では、基本的には、アイドリングから充電できます。 増速されているからです。(コグトベルト+プーリー駆動が一般的です。 プーリー径を変えて、増速しています)
2輪の背面マウントの励磁式オルタネータも歯車比で増速しているので、アイドリングから充電できます。
- SC型 励磁式オルタネータ(交流同期式発電機)+ICレギュレータ
ステータのコイルが「角型」で、ステータのスリットに配線され、隙間が少なく、発電効率が良い
2000年以降の4輪のほとんどに搭載 2輪の背面ジェネレータ・モデルなど
余談ですが、背面ジェネレータ・モデルでは、ハイボチェーンで「ジェネレータ軸」を駆動、ジェネレータはスピンドル(BMWのクラッチ軸の花弁みたいなの)で接続され、「ジェネレータ軸」にセル・クラッチ(ワンウェイ・クラッチ)がマウントされています。
つまり、セル。クラッチが滑ったら、エンジンを割る必要があります。 YAMAHA FJ1200/XJR1200/XJR1300, HONDA
CBX750など
- ブラシレス方式 励磁式オルタネータ(交流同期式発電機)
スリップリング、ブラシは、セル・ダイナモに比べると長寿命ですが、消耗品であることも事実です。
スリップリング、ブラシを廃止した構造です。
ローターに永久磁石+レギュレターをマウントして、回転子の電磁石に励磁電流を供給、あるいは、
外部のAC発電機(こちらにはスリップリングが存在する)+回転整流器で回転子の電磁石を励磁(発電所)などがあります。 長期に渡る稼働が必要な発電所、建設機械、バス、トラックに採用されています。 構造的に大型、高価になるので、2輪、4輪には採用されません。
回転子を電磁石にするのは強力な磁界を永久磁石で得るには磁石が大型になる、希土類磁石など高額になる為です。
HONDA
CB750Four(OHC)の製品紹介ページでは、無接点励磁式交流発電機と紹介されていますが、詳細は不明です。 CB750F(DOHC)は普通の励磁式オルタネータの様です
- 極数、相数、エンジン回転数と周波数
励磁式の場合には、構造上、ロータは2極(1ペア)です。
ステータの極数(ペアの数=極数/2/相数)、エンジン回転数(N:rpm)でAC出力の周波数が決まります。
3相、36極なら、36/3/2=6(ペア)
f= N*P/120 1,000rpm:1,000*6/120 = 50Hz
8,000rpm:8,000*6/120 = 400Hz
- 参考資料
励磁式オルタネータ
日本財団 図書館 3S級舶用機関整備士指導書
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00200/contents/034.htm
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