Cab. Balance
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  •  キャブの同調

     キャブのアンバランスの発生には、以下の原因があります。
    キャブを装着して初期のワイヤーの伸びとかが解消された後で、アンバンスが発生した場合には、原因を調査、解決してからキャブ調整をします。

    同調の調整は、
    1、アイドリングでのバランス
        PJ、アイドリング・アジャスト・スクリューで調整します。
    2、アクセルの開け始めの同調
        アクセル・ワイヤーの遊びの調整


    アンバンランスが発生する原因は、以下の様なものがあります。

    1、バルブのカーボンの噛み込み
       コンプレションを測定すれば、わかると思います。(左右でバランスが取れていないとか)
       解決するには、軽度の場合には、高速道路の連続走行をすることにより、カーボンを燃やせます。
    2、キャブの汚れによるアンバランス
       中子のOリングの劣化とかにより、ニードル、中子等が汚れている場合。

    なお、このページはFCRについて、記述しています。
    キャブの調整は、エンジンの油温が、80℃以上で実施します。

    アイドリング:90℃:1,000rpm とか、決めておきます。
    調整する前の暖気は、油温計がついていない場合には、以下のいずれかで条件を決めておきます。
    (要は、温まった状態で、かつ、同じ条件で調整します)
    私の車両では、外気温度:15℃では、30分ぐらいのドライブで、15℃ --> 80℃ となります。
    プロなら、油温とかだ違っても、なんなく調整するのかもしれませんが、シロウトの場合には、
    同一にできる条件は、できるだけ、同一にします。

    1、お家の周りで、30分ぐらいの決まったコースを、決まった状態(4000rpm以上は回して)で、
      ドライブしてから、調整する
    2、油圧計がついている場合には、上記(1)のなどの後、回転数/油圧で、同じ条件かどうかを
      チェックするとわかりやすいです。  



  •  アイドリングでのバランス

    調整:PS、アイドリング・アジャスト・スクリューで調整します。
     1、PSは、規定値にします。 (1・1/2戻し)
     2、左のキャブのアイドリング・スクリューで、規定のアイドリング回転数にします。
     3、メインスタンドを降ろして、シートに跨ります。 
     4、跨ったままで、右のキャブのアイドリング・スクリューで、アイドリング回転数が上がらず、
        最も振動が少ない位置に調整します。 クラッチ側のハンドルに指を添えて置くと、
        わかりやすいです。

     アンバランスの場合には、シリンダーが左右に揺れたりします。
     アイドリング・スクリューの調整は、1/8回転ぐらいの分解能で調整します。
     左右のバランスが合うと、振動が最小になります。

     
    冷間時に調整すると、エンジンが温まった時にアイドリングの回転数が上昇したり、
    温まった時にアンバランスになったりします。


    アイドリング回転数を上げる、あるいは、下げる場合には、左右のアイドリング・スクリューを同じだけ、
    捻じ込む(あるいは、戻す)ことによって、アイドリングを調整します。
    調整後、シートに跨って、右のキャブのアイドリング・スクリューを回して、バランスしているかかどうかを
    チェックします。



  •  開け始めのバランス

    調整:アクセル・ワイヤーの遊びの調整

    シートに跨った状態で、アクセルをゆっくり開けて、キャブのタイコの回り始めが左右で、同じになる様に
    ワイヤーの遊びを調整します。 タイコの横の加速ポンプへのロッドのトップを見ているとわかりやすいです。 シートに跨っていない状態では、わかり難いです。

    アイドリングでのバランス調整を実施してから、アクセル・ワイヤーの遊びの調整を行ないます。

    跨った状態で、空け始めで、ロッドのトップの動き始めをチェックします。
    アクセルが、外周で1mmぐらい動いた後(遊び)で、ロッドが動き始めるのが適切です。



    症状:
     アクセルの開け始めで、
       「ドオリュリュー」見たいな音は、どちらかの気筒が先に燃焼しています
       アイドリングからの(ゆっくりとした)空け始めから、1,500rpmぐらいまでで、音が変わるので
     あれば、最初は、片側のシリンダーの燃焼が早く始まっています。

     同調が取れると、
      「ワッー」という感じで、一定の音の調子で、回転があがります。  
        

    SHOP等で同調を取った後、ワイヤーの遊びを調整して、アンバランスと、バランスの感じを
    音と振動で確かめておくと、わかりやすいです。
 

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