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  •  電気系のメンテナンス

     電気系は、古くは、R50/R60シリーズに端を発する回路、つまり、R50から変更がされていない電気回路もあります。 端子等のクリーニング、不良率の高い部品についての予防保全について、記述しています。


  •  コネクターのクリーニング、GND端子の清掃、ゴムマウントの更新

     この項目は、他のページでも記述しています。
    最後の2V-OHVであるR80Basicでさえ、1997年に製造が終了しています。 電気系のコネクター等は、劣化しており、かつ、湿気の多い日本では、電気系、ゴム類の劣化は、ドイツ、欧州よりも進行は早いです。 以下の処理を推奨します。
     
    1 GND線(バッテリー  <--> ミッション の新規作成
    2 タンク下のコネクタの清掃、潤滑剤の塗布
    3 ダイオードボードのゴムダンパーを日本製の交換、あるいは、
    ダイオードボード、マウントボルトをサンダーチャルド社製(USA)の交換
    4 ダイオードボード/GND〜エンジンのGND線の追加



  •  発電系のトラブルシュート  電圧が低い場合

     
    前提条件 バッテリー <--> ミッションのGND線が正しく接続されていること
    バッテリーは充電されていて、比重が規定値内であること 
    1 以下のトラブルシュートに該当しない状態の場合には、バッテリーを疑うことをお奨めします
    2 エンジンを始動して、各回転数の電圧(バッテリー端子)を測定
    3 電圧が低い場合には、バッテリーの(ー)端子を外して、おかめを外して、チェックをします
    4 ダイオードボードの4箇所の取り付けボルト、GND線が外れていないかをチェックします
    5 ローターのブラシ<-->スリップリングの片側に「紙」を挟み、スリップリング間の抵抗を測定します。 規定値範囲外(低くても、高くても)、交換です
    6 ブラシは、ブラシホルダーの「筒部」の1/2以下の場合には、交換します
    7 ステーターの出力(3本)の間での抵抗を測定します。 規定値以上の場合には交換です
    8 ステーター 〜 ダイオードボードへの配線をチェックします。 断線していいれば交換です
    9 ダイオードボードのGND線の接続をチェックします
    10 上記のチェックでも問題が無いが、依然として電圧が低い場合には
      ダイオードボードの特定のダイオードが故障している可能性があります


     

  •  発電系のトラブルシュート  電圧が高い場合

    前提条件:バッテリー <--> ミッションのGND線が正しく接続されていること
           バッテリーは充電されていて、比重が規定値内であること 

    ほぼ、レギュレーターの不良です。 
        
 

  •  ヒューズが飛ぶ

    どのファンクションを使用した時にヒューズが飛ぶがを確認した後、抵抗値を測定します。
    基本的には、カウル内のメーターの裏側、ステアリングヘッド部での配線保護テープの破れなどからのGNDへのショートが一番多いです。

     
  •  ダイオードボードのダイオード

    ダイオードボードにマウントされている大きなダイオードは、 以下の製品です。

     Motorola 1N3659 (cathode to case) and 1N3659R (anode to case).    50V/30A  at 100℃  

     上記のダイオードの互換品、あるいは、耐圧の高いダイオード  1N3660/1N3660R (100V)
      あるいは、1N3661/1N3661R (200V) を使用することができます。  
    交換する場合には、必ず、 全てのダイオードを交換します。 ダイオードの片側はアルミのプレートに接続されているので、アルミット系のハンダを使用します。 長時間の加熱はダイオードを壊すので、放熱用レンチとかを使用してください。

    補足:
    ダイオードを交換する手間とかを考えれば、サンダーチャイルド社のダイオードボードを使用する方が簡単で、安いと思います。 

 


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