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- 中古車購入時
できるなら、2V-Boxerのオーナーに同行してもらうと良いと思います
一般的なチェック項目
1、一般的なチェック、事故車かどうか、ネックの塗装が浮いていないか、再塗装されている場合には明確な理由
2、ステムベアリング メインスタンドでフロントを浮かして、左に切って、右に押してスムーズに動くかどうか
2V-Boxer・固有のチェック項目
1、GearBox:
・駐車の形態の確認 屋外駐車なら、GearBoxのスピードメーターのケーブルに対策がされているか
(雨水が混入すると、ベアリングが逝きます) ・メインスタンドを
立てて、ニュートラルでタイヤを「強く」回して見ます。正常なら、3回転程度はします。
・メインスタンドを立てて、ニュートラルでタイヤを回して見ます。
1周する間で手応えが違うなら、ベアリングが劣化しています。
2、タペット調整
・タペット調整の間隔を確認 ・タペット音がするなら正常です。 タペット音がしないなら、タペットが詰まっています。
- 中古車量購入直後の注意
中古車両購入直後には、以下のメンテをしてから、乗ることを強く推奨します。
いずれの場合にも、問題が発生した場合のペナルティー(つまり、修理金額)が高いからです。
夢々、購入後、直ぐに長距離ツーリングに出かけるのはやめましょう。手本を見せてもらうために、ワークスペースを見学できるディラーなりに依頼して、作業を眺めるのも方法かと思います。
(1) ミッション・オイルの交換 (注意:1)
(2) ファイナル・オイルの交換
(注意:1)
(3) スイングアーム・オイルの交換 (注意:1)
(4) エンジン・オイルの交換
(5) ダイオードボードのマウント・ゴムのチェック
(6) GND線の新規作成
(7) バッテリーの充電
(8) タペット調整
注意:1
SHOPで交換してから購入する場合には、必ず、交換したオイルを見てください。カフェオレ状態になっているミッション・オイルの場合には、2〜3回は交換しないと、ミッション内部には水分が残っています。
SHOPを信用しないのはどうか? と言われる方がいますが、御自分のお金で購入した車両です。 ちゃんとチェックする権利と義務があります。SHOPの作業をチェックすることと、SHOPを信用することは別です。 そのことで文句を言うSHOPなら、信用するに足りないSHOPなので、購入もやめた方が良いです。
- ミッション・オイル、ファイナル・オイル、スイングアーム・オイルの交換
これらは、あんまり交換されていない車両が多いです。 交換することによりフィーリングが格段に良くなりますし、オイルの劣化、あるいは、水分の混入とかの問題を確認できます。
もし、ミッションオイルがカフェオレになっていたら水分が混入していた証拠です。 直ぐに、2〜3回は、オイルを交換しましょう。
交換
近所を一回り(1kmぐらい、2速ぐらいまで) 交換、カフェオレでないことをチェック、 (カフェオレなら、交換後、近所を一回り:1kmぐらい、2速ぐらいまで) 近所を一回り(10kmぐらい 5速ぐらいまで) 交換、カフェオレをチェック 近所を一回り(10kmぐらい、5速ぐらいまで) 交換、カフェオレをチェック 通常使用
ミッションの修理代金に比べたら、オイル代金の方が格安です。 ミッション・オイルの粘度は、80W-90が指定ですが、75W-120/75W-140/80W-140
とかの硬いオイルの方が良いと思います。
R100R/R100GSにはスイングアーム・オイルは有りません
- エンジン・オイルの交換
使用するオイルの銘柄を決めたら、続けて使用することをお奨めします。オイル状態もわかりやすいです。 エステル系の化学合成油はオイル漏れを起こすとの風評がありますが、現在販売されているオイルでは問題は無いです。(エステル系のオイルの販売開始の当初は、良い添加剤が無かったので、オイル漏れの問題があった様です。)
銘柄は、20W-50、15W-50、20W-60とかであれば、好みの銘柄で良いのではないでしょうか?
但し、オイルのブランドにも流行廃りがあるので、過去の栄光を追いかけるのはやめた方が良いと思います。(例:PENZOIL
8耐のヨシムラで有名だった。 バルボリン・レーシング) エンジンを回す方は、100%化学合成油がお奨めです。 ビックボアの空冷エンジンはオイルには、極過酷な環境です。
24L、60Lとかで購入すれば、結構、安くなります。 私は、SUNOKO/REDFOX
15W-50 20L を代理店から購入してます
- ダイオードボードのマウントのゴムのチェック
整流器(ダイオードボード)は防振の為、ゴムを挟んだボルトでエンジンにマウントされています。この防振ゴムが破断して、ボルトが外れ、ダイオードボードの回路が車体に接触して故障する。 あるいは、このボルトで共締めされているGND線が外れて故障する
電気系でのトラブルで、最も多い故障です。出先で発生した場合には、修理も面倒なので、事前にチェック、対策しておくべきです。 バッテリーの(−)端子を外してから、オカメ(エンジンの前面カバー)を外すと、最上部にあります。 ボードの裏側をチェックすると共に、ダイオードボードを手で引っ張って、しっかりと固定されているか確認します。 ついでに、GND線(ダイオードボードのマウントボルトへの茶色の配線)も引っ張って、チェックしましょう。 電気に詳しいのであれば、ダイオードボードを外して、GND部(アルミの梯子上のところ)に穴を開け、エンジンへのGND線を追加すると良いかもしれません。 詳細は、メンテナンスのページにあります。
- GND線の新規作成
バッテリーの(−)端子 〜 ミッションのブリーダーのボルトへの配線です。
端子を見てください。端子部の線が黒くなっているのは、腐食、サビです。 GNDが取れていないと、充電系の部品、ローター〜ブラシ〜ダイオードボード〜レギュレターの故障の原因となります。少なくとも、GND線は、新規に作成して、万全にしましょう。
できれば、電気配線のコネクターを外して、内部をパーツ・クリーナー等で清掃後、CRC556を端子に吹きましょう。 電子工作の接点復活剤は使用してはいけません。吸湿するので接触不良を起こしてしまいます。
注意:
ミッション側のネジはミッションのブリダーも兼ねていて、穴が開いています。これは、絶対に、同じネジを使用してください。 ステンレスとかに替えようなどと、夢々、思わない様に!
太い線が入手できない場合には複数の線をより合わせて使うと良いです。 柔軟性を求めるなら、網線(電気工事のお店で売っています 電流は30A以上流せる太さを確保します)で作成する方法もあります。
- バッテリーの充電
バッテリーは、完全充電してから使用しましょう。 電気系の問題が発生した場合には、バッテリーを疑わなくて済みます。 充電は2Aぐらいで、8時間充電、4時間休憩とかを繰り返します。
で、積算した時間がバッテリーのA数(30AHなら、2Aで15時間)以上を行います。 できれば、比重計で充電後のチェックをします。
2A「以下」の充電器は、DIY店で¥3,000-ぐらいです。 休憩をいれないで連続充電してもバッッテリーを痛めるだけです。 (詳細は、ネット上のバッテリーのサイトとかを見てください)
オーディオ・タイマーを使用すると、充電時間を設定できるので便利です
- タペット調整
OHVエンジンでシリンダーとプッシュロッドの材質が違う場合には、エンジンが暖まると長さが変わります(膨張して長くなる)。 また、走行、停車を繰り返す(加熱、冷却)と、シリンダー、シリンダーヘッド側が緩んで来るので、タペットが詰まる方向になります。 定期的にタペット調整が必要です。
必ず、冷間時に行います。 エンジン停止後4時間以上が目安
エンジン始動直後には、アイドリングでは、タペット音が、「カチャ」「カチャ」とします。 これがしない場合には、エンジンが温まった時に、
クリランスが無くなって、バルブを突き上げてしまします。 SHOP、個人での調整、いずれでも、調整後、チェックはしましょう。
手順はマニュアル、あるいは、雑誌の増刊号に出ています。 トルクレンチは必ず購入しましょう。
- セルの磁石の剥離
Valeoセルの磁石の剥離の予防策はありません。以下のいずれかの対策の実施をお奨めします。
・ND(日本電装)製パーツを使ったセルに換装
・valeoセルの磁石を固定するゲージ(社外品)を購入し、取り付ける
・磁石の周囲を耐熱性のエポキシ等で埋めて、固定する
・Boschセルに換装する(重い、パワーが無いが実用的には無問題)
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