Waste Spark
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  •  点火方式と波形 
      
     
  •  分類

    コイルの接続方法により、
    同時点火方式(ワステ点火)
    独立点火方式
    分配点火方式
    に分かれます。

    2V-BOXERのオリジナルの点火方式は、フルトラ・同時点火方式です。

     
  •  同時点火方式

     同時点火方式とは、2V-Boxer、90年代の国産・並列・4気筒が採用していた方式です。1つのコイルで2つの出力があり、2気筒に同時に点火信号が与えられます。 が、片方は排気行程なので、 スパークはしますが、ガソリンには着火されません(排気行程なので、燃焼できるガソリンが無い)
     4気筒では2組みのコイルを使います。 デスビを搭載する必要が無く、メンテナンスに有利です。   片側はスパークを棄てるので、Waste-Ignitionと呼ばれます

     
  •  独立点火方式

     独立点火は各気筒に点火が独立しているものです。 分配方式はデスビ・無接点のデスビが用いられます。 
     2気筒(2コイル)、あるいは、4気筒(4コイル)では独立点火方式の方がドエル角(ドエル時間を長く)広く取れるので、理論的には高回転域では独立点火方式が有利であり、点火プラグの寿命が長くなりますが、ポイント&コイル が気筒数分必要となり、価格、設置場所が問題となります
    ハーレーは88TWINCAM以降は独立点火(それ以前は同時点火) 


     
  •  ダイレクト・イグニッション方式

    独立点火方式におけるコイルの配置方法に1つです。 点火コイルをフレームにマウントして、長い点火ケーブルを配置せず、点火プラグ直近に点火コイルを配置しています。

     
  •  分配点火方式

    1つのコイルからの2次側出力をデスビで各気筒に分配する方法です。 古いアメ車、古いGUZZIなどで使われています。 デスビは高電圧を分配するので、消耗品です。

     
  •  同時点火の問題点

     並列4気筒、BOXER以外の挟角V型エンジンでの同時点火方式では、排気行程では無く吸気行程などでの点火となりますが、圧縮が低いので ガソリンに着火されません。 
    ハーレーは88TWINCAM以降は独立点火となっています(それ以前は同時点火) 

     BOXER等の排気行程での点火の方が、軽微ですが問題が発生する可能性が高い様です。 カムのオーバラップを広く取っている場合には、排気行程でも生ガスに点火される可能性があります。圧縮行程のシリンダーに比べて爆発力が格段に低いのでクランクが逆回転になることはありませんが、振動等の発生原因にはなります

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