Dry Battery
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  •  ドライバッテリーについて

     利点:
    ・省スペース
    ・転倒時の液漏れ無し
    ・CCA( 再突入電流 )が大きいので、冬季の早朝のセルが元気に回ります
    ・基本的には、搭載方向に制限が無い

     欠点:
    ・自動車用ドライバッテリーは高価
    ・UPS用パッテリは基本的には、耐候性、耐振動性、耐衝撃性は考慮されていない。

     
  •  秋月電子通商のKoung Long製ドライ・バッテリー  

     ドライバッテリーとしては、UPS用のドライバッテリーの方が販売量が多く、安価です。 レーシング用とか、4輪用として販売されているドライバッテリーで、KOUNG LONG社のドライバッテリー(PC用のUPS電源としてドライバッテリーを販売)を使用しているケースもあります。  ドライバッテリーの電解液は、ゲル(あるいはコロイド)状の電解液を使用しています。 満充電かどうか端子電圧(オデッセイは開放電圧)で判断することとなります。  ドライバッテリーの特長は、(1)CCAが大きい、完全放電からの復帰回数が規定されている。 300回ほど。 ちなみに、通常の鉛蓄電池を完全放電させると、復帰させることは困難です。

    オデッセイ・PC680の規格
     
    PC680
    端子電圧:開放 (V) 充電(%)
    12.84 100
    12.50 75
    12.18 50
    11.88 25
    PC680の充電に関する規定
    充電時の最大電圧 15V以下(充電率100%に近くなると端子電圧が上昇)(*)
    補充電 1.25Aの充電器を推奨
    完全放電した場合の充電 10A-2時間、あるいは、20A-1時間  
    (80%~95%まで充電されます。)
    この後、1.25Aで補充電して、100%充電する。

    完全放電したPC680の端子電圧:11.5V

     UPS用のドライバッテリーはケースの堅牢性、耐候性が悪いので、荷作り用のビニルテープ、ゴムシート等で補強して使用するのも方法です。 ( 自己責任であることは言うまでも無いです)
    秋月電子通商(http://akizukidenshi.com/)  WP22-12   ¥5,200-

     

  •  ドライバッテリー使用時の注意
     
    1 充電状態は端子電圧で管理します
    2 15V以上を印加してはいけません(過充電となります)
    3 100%充電のドライバッテリーでは、2,000rpmでも、GENランプが薄く「点灯」(*)
    4 ドライバッテリー使用時には、デジタル電圧計を追加して、電圧をモニターすることを推奨

     

  •  GENランプ

    充電が100%となると、端子電圧は15V近くとなります。従って、オルタネーターの出力が13.0V以上になるまでは、GENランプが薄く点灯します。

     
  •  秋月電子 WP22-12 使用経過 劣化の目安

    2台を同時購入、セルが回らなくなったり、冬期に夜間走行した場合には、交換して使用
    充電器:セルスター SS-3 最大3A トルクリ充電機能無し オーディオ・タイマーを使用して最長2時間の連続充電

    2004年3月、2005年3月に購入
    2010年12月 
     2004年3月購入分がダメ、200mA充電電流まで充電、充電時の端子電圧は15V程度となるが、10℃程度の油温で、3秒、5回程度のセル駆動で、ダメ 
     2005年3月購入分は新品同様

    劣化の判定、
    新品の場合には、2時間の充電で端子電圧15V(充電電流200mA程度となる)となるが、劣化が進むと、2時間充電時の電流が増える、更に劣化すると、充電時の端子電圧が低下する 開放端子電圧は変わらない

      新品 劣化 更に劣化
    開放端子電圧 13V 13V 13V
    2時間充電時 15V/200mA 15V/500mA 13.5V/500mA

    注意:
    2時間充電時の電圧は充電器をつないだ状態での充電電圧、開放端子電圧は2時間充電後、充電器を外して、バッテリー単体での端子で端子電圧


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