Battery
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Dry Battery
Li-FePO4

  •  自動車用バッテリーの規格 (容量、始動性能)
     
    規格 . 容量 始動性能
    JIS 試験名 5時間率容量 単位:Ah   効率放電性能  単位:V, Min
    趣旨 バッテリーの放電特性 低温時の始動特性
    試験項目(1) 試験電流を流した場合に、端子電圧が、放電終止電圧となるまでの時間を測定して、電流*時間(Ah)で表示。 150A, 300A, あるいは500Aで放電した場合の、5秒後の電圧(V)
    試験項目(2) --------------------------- 150A, 300A, あるいは500Aで放電した場合の、端子電圧が6Vになるまでの持続時間(Min)
    バッテリー状態 完全充電 完全充電
    試験電流(*) 5時間率容量 * 1/5 150A, 300A, 500A
    放電終止電圧 10.5V 7.2V
    温度 25℃+/-2℃ -15℃
    規格 JIS D 5301 .
     
    SAE
    (USA)
    試験名 リザーブ・キャパシティ(RC)  
    単位:Min
    コールドクランキング電流:CCA
    単位:A
    趣旨 充電系統が故障した場合の、バッテリーの供給能力 低温時の始動特性
    試験項目 25Aの電流を流した場合に、端子電圧が放電終止電圧をなるまでの時間(分)を表示 30秒後に端子電圧が7.2Vとなる放電電流(A)
    試験電流 25A --------------
    放電終止電圧 10.5V 9.0V
    温度 約27℃ 0°F(約-18℃+/-1℃)
    規格 . .
     
    DIN
    (ドイツ)
    試験名 20時間率容量  単位:Ah   コールドクランキング電流:CCA  (A)
    趣旨 バッテリーの放電特性 低温時の始動特性
    試験項目 試験電流を流した場合に、端子電圧が、放電終止電圧となるまでの時間を測定して、電流*時間(Ah)で表示。 30秒後に端子電圧が9.0Vとなる放電電流(A)
    試験電流 20時間容量 * 1/20 ----------
    放電終止電圧 10.5V 9.0V
    温度 25℃ -18℃+/-1℃
    規格 . .

    12V22Ahのバッテリーでは、22A/5=4.4Aの電流となります。 この電流を5時間率電流といいます。
    10.5Vとは、通常の鉛電池では、完全放電電圧(バッテリーとして、復帰できないことを意味します。)です。


     

  •  UPS用バッテリーの規格
     
    試験名 時間率容量 単位:Ah  
    趣旨 バッテリーの放電特性
    20時間時間率容量(20hour rate) 時間率容量/20 の電流を流した場合に、端子電圧が、放電終止電圧となるまでの時間を測定して、電流*時間(Ah)で表示。
    10時間時間率容量(10hour rate) 時間率容量/10 の電流を流した場合に、端子電圧が、放電終止電圧となるまでの時間を測定して、電流*時間(Ah)で表示。
    5時間時間率容量(5hour rate) 時間率容量/5 の電流を流した場合に、端子電圧が、放電終止電圧となるまでの時間を測定して、電流*時間(Ah)で表示。
    1時間時間率容量(1C) 時間率容量/1 の電流を流した場合に、端子電圧が、放電終止電圧となるまでの時間を測定して、電流*時間(Ah)で表示。
    1/3時間時間率容量(3C) 時間率容量 * 3 の電流を流した場合に、端子電圧が、放電終止電圧となるまでの時間を測定して、電流*時間(Ah)で表示。
      .
    放電終止電圧 不明
    温度 不明 
    .
    試験名 放電性能
    Maximum Discharge Current for 5sec .
    Maximum Discharge Current for 30 sec .
    放電終止電圧 不明
    温度 不明
    . .


     

  •    どれが類似の規格か?

    UPSの場合のCCA(始動性能)規格は、自動車用バッテリーとは異なります。
    主要な規格値で最も近い規格の対比は下表の様だと(勝手に)思っています。
     
    車用の規格 UPS等のバッテリーの規格
    C.C.A Maximum Discharge Current for 30 seconds
    最大放電電流 Maximum Discharge Current for 5 seconds


    なお、自動車用バッテリーでの最大放電電流の規格は、以下のどちらかを示している様です。  勿論、ピークパワー電流、パワーレィティング電流と明記していたり、両方を記載しているバッテリーもありますが、最大放電電流とそっけ無く記載されているのが、結構ある様です。

    最大放電電流 ピークパワー電流、あるいは、パワーレーティング電流
    ピークパワー電流 3秒間の最大放電電流量
    パワーレーティング電流 25℃の環境で15秒間放電し、電圧が7.2Vに下がる放電電流量


     

  •  UPS用の流用にあたって

    例えば、オデッセイ:PC680は、CCA(-18℃):280A、CA(0℃):320A、HCA(26.7℃):440Aなので、Maximum Discharge Current が25℃での規格であれば、CCAに該当する(一番近い値)は、1/2あたりを考えるのが順当なので、秋月電子で販売されているWP12-22では、220A程度と考えて流用が可能かどうかを判断するのも一つの方法です。

    PC-680の規格の抜粋
    試験名 温度 電流値
    HCA at    +27℃ 440A     
    CA at    0℃ 320A
    CCA at   -18℃ 220A      (2)
    Max Current at   +27℃ 1200A  (1)

     

    WP12-22の規格の抜粋
    試験名 温度 .
    Maximum Discharge Current at 30 Sec. 25℃ ???? 440A   (2) * 
    Maximum Discharge Current at 5 Sec. 25℃ ???? 880A     (1)
    Capacity 

        

    20 Hours Rate 25℃ 22Ah
      5 Hours Rate 25℃ 18.7Ah

    一部の販売サイトでは、UPS用のバッテリーを販売し、(*) の値をCCAとして採用している場合もあります。 この値がCCAに代用できるかどうかは知りません。 (多分、できないともいますけど、、、)

     

  •  バッテリーの充電と、過放電させた場合の復活方法
     
      ドライバッテリー MFバッテリー 開放型バッテリー
    充電電圧 可変:14V〜15V 可変:14V〜15V 一定電圧:14V
    充電電流 一定電流:0.1C 一定電流:0.1C 可変
    100%充電時の
    開放端子電圧
    12.8V 12.8V 12.6V
    100%充電時の
    充電電圧
    15V 15V ???
    過放電させた
    バッテリーの復活方法
    17V〜20V・0.1Cで充電開始
    充電ができる様になったら、
    通常の方法で充電
    17V〜20V・0.1Cで充電開始
    充電ができる様になったら、
    通常の方法で充電
    ???

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