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  •  FCR、TMR、BING(FCRを基準にして)、各部の部品をセッティングを行う上で重要な順序で 

     
  •  FCR、TMR、Bingの比較
     
      FCR TMR BING
    形式 VM VM CV
    スロットルバルブ フラット フラット 円筒
    スロットルバルブの
    気密性保持
    浮動バルブ ??? スロットルバルブ
    最上部のOリング
    スロットルバルブの
    摺動部
    スロットルバルブに
    ベアリング保持の
    樹脂ローラー
     
    ボディにベアリング
    スロットルバルブ
    にはガイド溝
     
    JNで中央に保持
    基本的には摺動はしない
    NJのブリード穴
    NJの番手 1種類 複数 内径 1種類
    NJの構造 1分割 2分割 3分割
    NJのノズル部 通常(斜めカット) Hノズル(*1) 水平カット
    JNの番手 多数(内径、スラント、切り上げ) 多数(内径、スラント、切り上げ) 1種類/口径
    アクセルの追従性 非線形、スロットルバルブ部のアーム形状   線形
    アクセルのプーリ タイコ タイコ タイコ
    スロー系ポート数 2 2 ???
    PO(アイドルポートの出口) NJと共通 NJと共通 独立
    POの位置 NJと同じ NJと同じ バタフライバルブ近く
    BP(スローポート) NJと共通 NJと共通  
    BPの位置 NJと同じ NJと同じ  
    加速ポンプ
    PJの調整 ◎(ー)ドライバー ??? ◎(−)ドライバー
    JNの交換 ◎要平らにしたヒゲ抜き   基本的に不要
    NJの清掃、交換 基本的に不要 ??? ヘドルが溜まる 要清掃
    3分割なので装着は困難
    MJの交換 ◎フロートボウルのネジ ??? ◎ロックを外してボウルを外す
    SJの交換 ▲フロートボールを分解   ◎ロックを外してボウルを外す
    負圧の測定 ▲スピゴットに要加工 ▲スピゴットに要加工 負圧取り出し口あり
    チョーク  無
    ◎加速ポンプで代用
     無
    ◎加速ポンプで代用
    MAJの交換 ◎ファンネル外 ▲ファンネル内 ???
    SAJの交換 ◎ファンネル外 ▲ファンネル内 ???
    吸入口 Φ48m ??? ???
    ダイヤフラム交換 劣化が目視では不明
    ダイヤフラム・バネ 無し 使用限界が不明
    伸ばす:ゆっくり
    縮める:レスポンス良
    欠点 浮動バルブの割れ ??? チョークのガスケットからの2次エア吸い
      加速ポンプの調整
    できる項目が少ない
      NJにヘドロが溜まる 
    要定期的な清掃

    Hノズルとは斜め30度のカット(高い方がエンジン側)で、エンジン側に穴が開いている
    TMR-NJでは、Hノズルは使用せず、水平カットで、かつ、ベンチェリー内部と面一
    高さは1種類だけ


    CR用「Mノズル」も「Hノズル」と同様な形状 設計:某有名GS1000乗りの方、製造:マエカワエンジニアリング ¥3,400/個 2種類(高さ)あり

    BingのNJの交換が▲なのは、取り付けた状態では困難と言う意味です。取り外して、逆さにするか、バンドを緩めて、真横にすれば、容易ですが、アクセル・ワイヤーの遊びの調整は必須となります


     

  •  CA:カッタウェイ

    スロットルバルブは全閉状態でのベンチュリー下部で少し隙間が空いています。この隙間をCA:カッタウケイと呼び、隙間の面積、形状、スロットルバルブの切欠き形状(通常はエアクリーナー側に行くほど切欠きが大きくなって、流入空気をスムーズに流し、かつ、JNに安定した空気が流れる様に工夫されています。

    FCR/TMR/BINGではCAの変更はできません 2ストではこの形状変更、角度の変更は大きな意味を持ちます。 PWK等、2スト用キャブでは複数の角度のCAのスロットルバルブの設定があります。 CR等の円筒状のスロットルバルブから、三日月型(PWKなど)、FCR/TMRのフラット・バルブになった理由も流入空気(弾性を持った流体)をスムーズに流す為でもあります

    FCRではフラット・バルブをベンチェリーに対して、斜めにして、かつ、下部のCAの切り込みの角度、範囲を最適化しているそうです

    円筒のスロットル・バルルブでは、CAの角度を広く取っても、キャブのボアに比例して、スロットル・バルブの直径が太くなり、緩やかにボアの断面積が変わるだけですが、フラットバルブ、あるいは三日月バルブでは、ボアの断面積を急峻に変えることができます
     
  •  スロットルバルブ+浮動バルブ

    CAの形状を決めると共に、キャブの気密性が最もダメになる部分です。 ここで気密が崩れると、有効な負圧がベンチェリー部で発生しません。 FCRではベアリング付きの樹脂ロ−ターを搭載したスロットル・バルブのエンジン側の「フタ」を別体(浮動バルブ)として、2つをリップを持ったドーナツ状シールで組み合わせることにより、負圧での貼り付き、スロットル・バルブの摺動抵抗の低減、気密の確保を行っています。

     
  •  JN(ジェット・ニードル)と、NJ(ニードル・ジェット)

    JN/NJのセッティングで、1/8〜3/4のスロットル・バルブ開度のセッティングが決まります
    FCRではNJの番手は1つだけなので変更はできません。 JNの番手(径、切りあがり位置、テーパー角度、クリップ位置)でセッティングします)

     
  •  SJ、SAJとPJ

    アイドルポート、スローポートの調整を行います。
    まず、SAJを規定の戻し量 (ASにするのが一般的なので、締めこんでからの戻し量) 0.5〜2.5回転
    の範囲にする 普通は1〜2 1/2回転程度、基準が1 3/4回転

    概ね A/Sは1.1/2±1.0前後。 
    P/Sは1.1/4±1/2前後。

    まず、アイドリングを調整、PSを1回転戻しに設定
    SAJ(AS:エアスクリュータイプに変更)の戻し量でアイドリングの最高回転にする
    この時:戻し量は 1〜2 1/2回転程度、基準が1 3/4回転 の範囲であればスロー調整
    アクセルをちょっとだけ開けた状態(〜1/8程度)を調整  
    SJの番手の変更、SAJの戻し量の変更だけで行う

    SAJの調整は面倒なので、まずは規定値(1+3/4に設定して、PJを 3/4〜1+1/4の範囲で調整するのはアリ

     
  •  吸入口

    吸入口(エアクリ、ファンネル側)はキャブの口径に比べて口径が大きいです。これは空気(流体力学としての扱い)は剥離があるので、トランペット状(ロート状、漏斗状)の形状が好ましい為です。 経験則から言われているのは、トランペットの傾きはエアクリ有りなら10°〜12°、ファンネルなら14° ファンネルの長さは長い:低速型、短かい:高速型と言われています。 エアクリBOXと接続する場合もキャブ側ではパワーフィルター用アダプター(トランペット状)を介して、チューブを接続します。同径のチューブでキャブの吸入口に接続するのは剥離、しいては吸入抵抗の増大を招くので、避けるべきです。 

     純正チューブの径、長さはBMWがテストした結果として選択した値(だと思う)なので、むやみに替えるのは意味が無いのですが、カムを替える、圧縮比を替える、マフラを替える、FCR/TMRをつけるなど、エンジン、キャブの仕様を変更した場合に、どうしてもセッティングが出ない場合には、チューブの径、長さ、ベントさせている場合には曲率、エアクリBOX内の構造物などを変更するのも選択肢の一つです。

    パワーフィルター、エアファンネルは装着する予定が無かったので、未調査

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