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  •  ロッカーのシム

    ロッカーのシムは、上側(通常、2枚)にセットされていますが、ヘッドをばらす機会があれば、1枚を下側にセットしておけば、ベアリングのリップが割れた場合の落下防止になります。

    組み付け時には、ロッカーシャフトの端面の「ポッチ」が外側になる様にします。軸のオイルラインは斜めになっているので、軸にも上下(車体では外側とクランク側)があります。





    ロッカー上側のプラスチックガイド、シム

     
  •  エキゾーストのメンテナンス アンチシーズ剤の塗布、エキゾーストの位置修正

    年一回はエキゾースト・ナットを緩めて、アンチ・シーズ(ネジ山のかじり防止)を塗りましょう。 同時にエキゾーストの緩み(前側に移動する)を、エキゾースト〜サブチャンバーの取り付けナットを緩めた上で、ショックレス・ハンマー、あるいはゴムハンバーなどで丁寧にエキゾーストを前側から叩いて、正規の位置に戻しておきましょう。 ズレが大きくなると、 ヘッドのエキゾーストの差込口とエキゾーストに隙間ができて、フレッシュ・エア(新鮮な空気)がはいって、「アフターバーン」が発生します。 特にアクセルを閉じた時に。

    アンチ・シーズ剤はwako'sからチューブ入りが販売されているのが入手が容易(どこでも売っている)です。

     
  •  何故、フライホイール側のオイルシール交換には細心の注意が必要なのか?

    作業上のミスで、クランク・シャフトを前方向に動かしてしまった場合(5mm程度でアウト)には、クランク室内側でスラストワッシャが位置決めピンから外れて、脱落している可能性が高いので、エンジン全分解、クランク・シャフト取り出し、確認作業が必要になります。

    治具により、おかめの中のローター部を前後方向に固定して作業する。
    ビッグエンドのオイルシール交換には、治具を作成して行う。汎用のシール・プーラーの使用は奨められない
    詳細は「Repair」の項目を参照

     
  •  エンジン後ろ側からのエンジン・オイル漏れ 

    駐車場でオイルパン・中央部からのオイル漏れを発見した場合には、以下のいずれの箇所からのオイル漏れかを確認してから、しかるべき処置をします。

    1、2の場合には、クラッチ板にオイルが大量に付着すると、交換が必須になりますから、放置すると、出費が多くなります。

    1、エンジンオイル (クランクのオイルシール、オイルポンプの蓋、クランク後ろ側のメクラ蓋)
    2、ギアオイル(入力軸のオイルシール、ニュ−トラルスイッチ)
    3、クランク室上部(セルの歯に給油した柔らかいグリス、ブリーダホースの破れからの漏れ)
    4、その他


    付記:GearBoxの入力軸のラチエット、セルの歯に塗布するグリスは、Optimol Paste White T などの高荷重用グリスです。 ウレアグリスなどを塗布しても、エンジンが始動したら、瞬時の飛び散ります。 これが、走行中の温度で溶けて、垂れて来る場合があります。

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