MSD MC-3 MSD MC-4 Emerald EnDuraLast
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- 点火系
R100R/R100GSの点火回路は
1、センサーはホール素子、カム軸マウント、1センサー・1突起(トリガ・ユニット、ビーン缶)
2、進角制御はトリガ・ユニット内の機械式ガバナ(機械式進角装置)
3、ドエル制御付き(?)、フル・トランジスタ点火制御
点火制御回路のアップグレードには以下の方法があります。 1、電子進角制御Iへ変更して、進角動作を安定化する
2、点火方式をCDIに変更
3、3次元点火MAPを搭載して、急加速、高地などに対応する
(キャブで実施するには、TPSが必須となります)
TPS:スロットル・ポジション・センサー
近代的な順番に並べ替えると、
1、3次元点火MAP+TPS、CDI (当然ながら、電子進角)
2、電子進角制御I
3、CDI点火
- 3次元点火MAP+TPS、CDI (当然ながら、電子進角)
対応製品:ウオタニ SP-2
アクセルの急開け時には、異なるマップを使用して対応する。
2000年以降の日本製オートバイ(FI:フューエル・インジェクション)には搭載モデルもあり
必要な機能:
点火制御ユニットが3次元点火MAPを搭載、外部信号で切り替えられること
キャブがTPSを搭載していること
補足:ドラッグレース関連では、ギア・ポジション、NOS噴射対応の為の時間的遅延などもあり
- 電子進角制御
対応製品:MSD・MC-4、SILENT、EnduraLast、OMEGA、Newtronic、Dyna
進角制御の機械式ガバナでは無く電子回路で実施する。 動作が安定します
純正のトリガユニットは機械式進角装置(ガバナ)を搭載しているので、別途、センサーを取り付けるか、改造する必要があります。 SILENT、EnduraLastの製品
は製品にセンサーが付属します。も含まれますが、MSD・MC-4、Dynaなどの場合には、別途、用意しなければなりません
OMEGAの製品はカム軸マウントのホール素子センサーと電子進角ユニットだけであり、点火制御ユニットは含まれない
必要な機能:
トリガユニットの信号から回転数を判定して、必要な遅延を作成した後、点火制御ユニットに信号を送る。
詳細は Retardのページを参照
- CDI点火
対応製品:MSD・MC-3、MSD・4輪用ブースタ、SILENT
コンデンサーに充電した高電圧をトリガユニットからの信号で点火コイルに印加して点火する方式。
高電圧故にプラグ・ギャップを広げることができ、プラグのセルフ・クリーニング機能のアップも期待できる。 プラグ・ギャップの推奨値は1.0mm〜1.5mm
電圧は高いが、パルス幅が極狭い(持続時間が短い)と言う欠点もある。 この欠点に対応したのが、マルチ・スパーク機能(3,000rpm以下、3回程度連続して放電する
)
動作原理上、点火コイルは低抵抗(1.0Ω以下)推奨、イグニッション・ケーブルは純粋な銅線推奨テイラー、スプリット・ファイヤなど、コアに細い銅線を巻いたものとか、ノロジー
の様にGND線付のイグニッション・ケーブルは容量性負荷、誘導性負荷が増えるので非推奨
4輪用のMSDを流用することも可能ですが、筐体が大きい、消費電流が大きい、2気筒のサポートが不明、モデルによっては、最高回転数が8,000rpm以下といった違いがあります。
一般的には、バッテリーで、CDI回路にチャージされるが、過去の2stではフラマグCDIなる回路構成も存在
- フルトラ点火、セミトラ点火
対応製品:永井電子 フルトラ、セミトラ・ユニット(販売終了)、ボイヤー
ポイント点火においては、ポイントが閉じている時間に、バッテリーから点火コイルに電流を供給するが、ポイントを撤去して、ポイントの後段にトランジスタ電力増幅回路を搭載したものが、セミトラ方式。 ポイントのコンタクト部の消耗が無くなる。
ポイントを無くして、ホール素子等のピックアップ+トランジスタ電力増幅回路構成のものがフルトラ、R100Rの純正の回路はフルトラ。
ポイント式では、電流ドライブ能力の制限から、コイルの一次側の抵抗値は2Ω「以上」が推奨される。
セミトラ化をする場合に、以下の処理は不明
・ポイント部のアーク放電防止の為のコンデンサの処理(撤去?)
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