4 Season
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  •   夏季、冬季の調整

    夏、あるいは、春冬に設定をした場合には、冬季には、以下の調整をする必要があるかもしれません。 できれば、春、秋(20°〜30°)でセッティングをして、夏、冬は、PJ, SAJで微調整するのが良いと思います。

    この調整が必要な理由は、冬季には気温が低下し、大気中の酸素密度が上昇する為、空燃比が薄く(リーン)なり、夏季には、逆に濃く(リッチ)になる為です。

                            最右欄は、この車両の設定です。
    キャブ・セッティングの季節/温度
    季節 夏、春、秋 .
    温度 25°〜40° .  20°ぐらい
    .
    冬季の条件
    温度 -10°〜10° 酸素密度増大、リーン .
    .
    冬季の設定
    PS 0〜1/2 回転  戻す 燃料 増加 1/8 戻す
    SAJ 0〜1/2 回転  締める 空気 減少 変更なし

    PJ, SAJ を調整した場合には、アイドリング・スクリューで、アイドリング回転数を調整します。
    (90℃とか、夏季での油温と同じぐらいでのアイドリングを調整します)
    現在は、1050rpm at  90℃ に調整しています。 
     


  •  夏季、冬季で設定が大きく異なる

    夏、あるいは、春秋にセッティングをした場合に、冬季に設定を大幅に変更しなければならない場合には、そもそも、設定が正しくないです。

    設定が正しく無いとは、アイドリング、低開度、中開度、全開での各ジェットの設定の許容範囲が狭い状態です。 本来なら、もっと大きいメインジェットを使用すべき所を、ニードルジェットの直径で辻褄があっているとか、アイドリングで濃いのをSJ(スロージェット)を絞って調整しているとかを意味します。
    SJ、MJ、NJの番手、PJ、SAJの戻り量が標準的な値から大きくはずれている場合、あるいは、
    油温により、アイドリングの回転数が大きく異なる(1000rpm~1400rpmとか)場合には、この事を疑ってください。 この場合には、エアクリーナーの吸入空気の絶対量が不足している、あるは、エキゾースト/サイレンサーが詰まっている/排圧が掛からないぐらいに抜けている 等の問題があります。
     なお、上記の項目をチェックする前に タペット・クリアランス、点火時期、左右のキャブ・バランス、キャブの汚れ、キャブの内部部品の不具合のチェック、修正を実施しておくことは言うまでもありません。
 

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